Surfaceシリーズでよくある故障2選

Microsoft Surface（マイクロソフトサーフェス）修理

2025/06/28

Surfaceシリーズでよくある故障2選

Surfaceシリーズでよくある故障2選

MicrosoftのSurfaceシリーズは、デザイン性と性能を兼ね備えた2in1デバイスとして多くのユーザーに支持されています。
ノートPCとしてもタブレットとしても使用できる利便性から、ビジネスや学業など幅広いシーンで活躍しています。
しかし、高性能な精密機器であるがゆえに、長く使っていると特定のパーツにトラブルが発生することも少なくありません。

今回は、Surfaceシリーズに多く見られる代表的な故障例を2つご紹介します。
実際に修理のご依頼をいただく中でも特に頻度の高い内容ですので、該当する症状があれば早めの対処をおすすめします。

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画面が浮いてくる・画面が剥がれる

内部バッテリーの膨張が主な原因

Surfaceシリーズの中でも特に多いのが、「画面が浮いてくる」「液晶が本体から剥がれかかっている」という症状です。
これは見た目にもわかりやすい故障で、画面の縁がわずかに浮いていたり、明らかに隙間が開いているケースもあります。
この症状の原因の多くは、内部に搭載されたリチウムイオンバッテリーの劣化と膨張によるものです。

Surfaceでは画面パネルと本体が強力な接着剤で固定されており、内部からの圧力に非常に弱い構造になっています。
そのため、バッテリーがわずかに膨張しただけでも画面を内側から押し上げてしまい、浮きや剥がれが生じます。
見た目上は問題がなくても、内部でバッテリーが膨らんでいると、放置することでさらに圧力がかかり、液晶破損や発火リスクにつながる危険もあります。

特にSurface Pro 4〜7やSurface Laptopシリーズでこの症状が多く見られ、修理が必要なケースではバッテリーの交換と同時に画面再接着処理を行います。
膨張の程度によっては液晶パネル自体にダメージが及んでいる場合もあるため、早期の点検・修理が推奨されます。

キーボードやUSBポートが反応しない

基板トラブルや接触不良の可能性

もうひとつよくある故障として挙げられるのが、タイプカバー（キーボード）やUSBポートなどの接続端子がうまく反応しないという症状です。
キーボードを装着しても入力ができなかったり、USBメモリを挿しても反応しない、外部マウスが使えないといったトラブルがこれに該当します。

この場合、単なる接触不良や端子の汚れであればクリーニングで改善することもありますが、繰り返し症状が出る場合は内部の基板や接続パーツの故障が疑われます。
特にSurfaceシリーズは本体が非常に薄く設計されており、端子まわりの配線や接点が繊細な構造になっているため、わずかな衝撃や経年劣化でも不具合が発生することがあります。

また、Surfaceのタイプカバーはマグネット式で取り外しが簡単な反面、着脱時の摩耗や端子の腐食が原因で信号がうまく伝わらなくなるケースもあります。
USB端子や充電ポートに関しても、内部基板の損傷が進むとパーツ交換だけでの修理が難しくなる場合があり、早めの対応が重要です。
「一時的に直るけどまたすぐ反応しなくなる」といった状態が続く場合は、断続的な接点不良のサインである可能性が高いです。

トラブルを放置せず、早めの対応が端末延命のカギ

Surfaceシリーズは、性能とデザインを両立した優秀なデバイスですが、そのぶん構造が非常に繊細で、トラブルが起きた際は早めの判断が求められます。
バッテリーの膨張は発火や破損の原因になり得ますし、ポート類の不具合は周辺機器の利用を制限してしまい、日常的な使用に大きく支障をきたします。

当店では、Surfaceシリーズ各機種のトラブルに対応した修理・点検を行っております。
画面の浮きや端子の反応不良などの症状に対して、状態に応じた分解・パーツ交換・清掃を組み合わせて対応いたします。
「まだ使えるから」と放置する前に、まずは症状をしっかり確認し、端末を長く使うための選択肢として修理をご検討ください。
Surfaceのような高性能な機器を安心して使い続けるために、適切なタイミングでのメンテナンスがとても大切です。