滋賀県大津市より、Microsoft Surface Pro 6のバッテリー交換をご希望のお客様がご来店されました。
購入から数年が経ち、充電の減りが早くなったり、ACアダプターを外すとすぐに電源が落ちるといった症状が出てきたとのこと。
Surfaceシリーズは軽量かつ高性能なモバイル端末として人気ですが、内蔵バッテリーの劣化によりパフォーマンスが著しく低下するケースが増えています。
この記事では、実際の修理対応内容をもとに、Surface Pro 6のバッテリー劣化の兆候、交換修理の流れ、注意すべきポイントなどを詳しく解説していきます。
Surface Pro 6に多いバッテリートラブルとその兆候
バッテリーの持ちが極端に悪くなる
Surface Pro 6は2018年に発売され、多くの方がお仕事や学業に活用してきました。
しかし、使い続けるうちに「フル充電しても2〜3時間で電源が切れる」といったケースが目立つようになります。
バッテリーの最大容量が劣化している証拠であり、買い替えではなくバッテリー交換修理で改善可能です。
ACアダプターを抜くと即座にシャットダウン
お客様の端末では、充電器を挿している状態では使用できるものの、抜いた瞬間に電源が落ちる状態でした。
これはバッテリーが完全に機能しておらず、電源供給をACアダプターに100%依存している状態です。
こうした症状は、バッテリーの劣化や制御基板の故障が原因となることが多く、速やかな交換が必要です。
バッテリー膨張による画面の浮き
Surfaceは筐体が非常に薄いため、内部でバッテリーが膨張するとディスプレイが押し上げられ、隙間ができることがあります。
放置してしまうと画面の破損やタッチ不良、最悪の場合発火の危険性もあります。
今回のお客様の端末には膨張は見られませんでしたが、過去に同様の修理依頼も多数あります。
Surface Pro 6のバッテリー交換は可能?難易度と修理の現実
Surfaceは基本的に「分解前提」ではない設計
Apple製品と並び、Surfaceも分解・修理を前提としない設計になっています。
画面は粘着で密着されており、これを取り外すには加熱と慎重な分解作業が必要です。
誤った手順で無理に開けると、タッチパネルの破損やケーブル断線のリスクが非常に高くなります。
したがって、Surfaceシリーズのバッテリー交換は高度な修理技術を要する作業であり、対応可能な店舗を選ぶことが非常に重要です。
メーカー修理は時間も費用もかかる
Microsoft公式に修理を依頼する場合、多くは本体交換対応となり、データが全て初期化される点が最大のデメリットです。
また、修理期間も1〜2週間以上かかることが多く、仕事や学業で日常的にSurfaceを使っている方にとっては大きな支障になります。
一方、当店であればバッテリーのみの交換が可能であり、データを保持したままの対応も可能です。
今回のお客様も、データを残したいというご希望から当店を選ばれました。
修理時間と費用の目安
Surface Pro 6のバッテリー交換にかかる時間は、部品在庫の状況や端末の状態にもよりますが、通常2〜3時間ほどで完了します。
内部の状態や粘着の強さによっては多少前後しますが、即日返却が可能です。
修理費用は、正規ルートよりも抑えられており、買い替えるよりも圧倒的にコストパフォーマンスに優れた対応が可能です。
修理後のバッテリー使用時に気をつけたいこと
新品バッテリーは「キャリブレーション(ならし充電)」を意識
修理後のバッテリーは、初期状態である程度充電されていますが、使用を開始してから数回のフル放電→フル充電サイクルを行うことで、本来の性能が安定しやすくなります。
これにより、長持ちしやすく、充電の持ちも向上します。
過充電・高温環境は避ける
Surfaceは薄型かつ発熱しやすい設計のため、充電しながら重たい作業(動画編集やゲーム)をすると内部温度が高まり、バッテリーへの負荷が増します。
高温や満充電状態を長く維持すると劣化が早まるため、80〜90%の範囲で充電を止める設定や、長時間の充電放置を避ける習慣が効果的です。
今後も快適に使い続けるための定期点検
バッテリー以外にも、内部にホコリが溜まることでファン異常や冷却不良が起きることがあります。
Surfaceを日常的に使用する方は、半年〜1年に一度程度のメンテナンスや内部点検をしておくと安心です。当店でも点検のみのご依頼も承っております。