滋賀県大津市より、MacBook Air 13インチ A1932のバッテリー交換でご来店いただきました。
電源が突然落ちる、充電がたまらない、膨張してトラックパッドが浮き上がってきたといった症状が見られ、バッテリー交換をご希望とのことでした。
当店では、MacBookのバッテリー交換にも即日対応可能な場合があり、パーツの在庫があるモデルであれば、預かり期間なく修理を完了できます。
今回はA1932という2018〜2019年モデルのMacBook Airで、比較的多くご相談のある機種です。
MacBook Air A1932に多いバッテリー劣化の症状とは
MacBook Air A1932は、その薄型軽量なデザインとRetinaディスプレイで人気のモデルですが、登場から数年が経過し、バッテリー劣化によるトラブルも増加傾向にあります。
電源が突然落ちる症状
残量が30%や50%と表示されているにもかかわらず、突然シャットダウンする症状はバッテリー劣化の代表的な兆候です。
これは実際の電圧が足りておらず、システムが強制的に電源を切る保護動作によるもので、放置するとさらに状態が悪化します。
バッテリーが膨張するリスク
A1932は筐体が非常に薄く、バッテリーの膨張による影響を受けやすい設計です。
バッテリーが劣化してガスが発生すると、内側から押し上げてトラックパッドやキーボードの隙間に影響が出ます。
放置すると液晶パネルの破損や、内部ケーブルの断線にもつながる恐れがあります。
充電が100%にならない・異常に早く減る
バッテリーが劣化してくると、フル充電しても数分で大きく減る、あるいは100%まで充電できないという状態になります。
macOSの「システム情報」からバッテリーの状態(サイクル数や「修理サービス」表示)を確認することもでき、劣化の判断材料となります。
MacBook Air A1932のバッテリー交換はどんな作業か
実際のバッテリー交換作業の内容や、修理にかかる時間、注意点についてご紹介します。
専用の工具が必要な精密作業
MacBook Airはネジ形状が特殊で、一般的なドライバーでは開けることができません。
また、A1932はバッテリーがロジックボードやトラックパッドケーブルと近接しており、分解時に誤ってケーブルを断線させてしまうリスクもあります。
無理に自力で分解すると、二次的な故障を招く可能性が高いため、専門店での対応が推奨されます。
作業時間は1〜2時間が目安
今回のA1932のバッテリー交換は、パーツの在庫があったため即日で対応いたしました。
作業時間はおおよそ1時間半程度。交換後は各部の動作確認を行い、安全な状態でお渡しとなります。
データはそのまま
当店のバッテリー交換では、内部ストレージには一切触れませんので、基本的にデータはそのまま残ります。
作業後も設定やファイルは元通りに使えるため、バックアップを取る時間がない方にも安心してご利用いただけます。
バッテリー交換を先延ばしにするリスクと、早めの修理のメリット
バッテリー劣化を放置すると、端末全体の寿命を縮める可能性があるため、早めの対応が重要です。
膨張による液晶・トラックパッドの破損
劣化したバッテリーはガス膨張を引き起こし、天板やパネルを内側から押し上げてしまいます。
特にA1932はトラックパッドの隙間が狭いため、膨張したバッテリーが押し割ってしまうケースもあります。
修理費用が跳ね上がる前に、早期交換することで余計な出費を防げます。
充電トラブルによるメインボード故障
バッテリー劣化に伴い、給電が不安定になると、メインロジックボードに過電流やショートのリスクが発生します。
ロジックボードの故障は修理費用が高額で、最悪の場合はデータ消失につながることも。
バッテリー交換でこれらのリスクを未然に防ぐことができます。
動作パフォーマンスへの影響
macOSはバッテリーの劣化状態を検知すると、自動的に処理能力を制限する仕様があります。
これにより、CPUのパフォーマンスが落ちたり、アプリの起動が遅くなることもあります。
新品バッテリーに交換することで、快適な動作を取り戻せます。
今回ご来店いただいたお客様のMacBook Air A1932も、電源が不安定で突然落ちる症状が出ていたため、バッテリーの交換を行いました。
交換後は安定して動作し、トラックパッドの浮きも解消され、安心してお使いいただける状態となりました。
MacBookのバッテリー交換は、モデルや状態によって費用や時間が異なりますが、早めの対処が結果的に端末全体の寿命を延ばすことにつながります。
A1932を含む旧モデルのMacBookでお困りの際は、ぜひ当店までご相談ください。