スマートフォンの普及に伴い、詐欺の手口もますます巧妙になっています。
特に最近では、AIを悪用した詐欺が急増しており、Googleアカウントの乗っ取りや銀行口座への不正アクセスなど、被害の範囲が拡大しています。
スマホ修理スタッフとして、多くの方がこうした詐欺に騙されないよう注意喚起をしたいと思います。
本記事では、最近増加しているAIを活用した詐欺の手口と、それに対抗するための具体的な対策を詳しく解説します。
AIを悪用した詐欺の最新手口
AIを利用した詐欺の中でも特に問題視されているのが、GoogleやMicrosoftなどの大手企業を名乗る電話詐欺です。
この手口では、詐欺師がGoogleの公式番号を偽装して電話をかけ、「あなたのGmailアカウントがハッキングされた可能性があります」と警告します。
その後、本物そっくりのメールを送りつけ、偽のアカウント復旧手続きに誘導するのです。
指示に従い、アカウントの回復コードを入力してしまうと、詐欺師はその情報を利用してアカウントを完全に奪います。
Googleアカウントは多くのサービスと連携しているため、一度乗っ取られると銀行口座やクラウドサービス、SNSなども同時に危険にさらされる可能性があります。
また、最近ではAIを活用した合成音声技術を用いて、銀行や警察を名乗る詐欺も増えています。
例えば、「あなたの銀行口座が不正利用されました。確認のために本人確認をお願いします」と言われ、個人情報を引き出されるケースも報告されています。
スマホ修理スタッフが実際に見た例
当店でも、こうした詐欺に関するご相談を受けることがあります。
例えば、お客様から「Googleからメールが来て、アカウントを乗っ取られた可能性があるからパスワードを変更するように書いていた」と少し不安そうにご相談医tだきました。
メールの指示通りにパスワードを変更していいのか、と尋ねられましたがスタッフが内容を確認して「詐欺メールだから必要ありません。無視するか消してください」とお答えしました。
こういったケースはGoogle以外にも各銀行やamazonなどのネットショッピングサイトを名乗った内容も増えています。
AI詐欺から身を守るための対策
スマホ修理スタッフとして、お客様に伝えたい詐欺対策を5つ紹介します。
1.GoogleやMicrosoftを名乗る電話には応じない
大手企業が直接電話をかけることはほぼありません。怪しい電話は即座に切りましょう。
2.Googleアカウントのアクティビティの履歴を定期的に確認する
不審な操作がないかをチェックし、身に覚えのないアクセスがあればすぐにパスワードを変更しましょう。
3.電話やメールで個人情報を求められても絶対に答えない
正規の企業は電話やメールで個人情報を求めることはありません。公式サイトから直接ログインして確認しましょう。
4.怪しいリンクをクリックしない
知らない送信者からのメールにあるリンクをクリックしないように注意しましょう。
5.緊急性を強調するメッセージには注意する
「至急対応が必要」などと焦らせるメッセージには要警戒。冷静に対応し、必要なら公式サポートに直接問い合わせましょう。
AIを悪用した詐欺はますます巧妙化していますが、基本的なセキュリティ対策を徹底することで被害を防ぐことが可能です。
スマホ修理スタッフとして、多くのお客様に正しい情報を伝え、詐欺の被害を未然に防ぐお手伝いをしたいと考えています。
万が一、不審な電話やメールを受け取った場合は、すぐに対処せず、お気軽にご相談ください。
※当店を名乗った詐欺メールもございました。